10数年ぶりに映画館に行った。
東京に来てから初めての映画館だった。
この街はおもしろおかしく、自分がよく行く施設については、どの街にそれがあって・・・と施設ベースで地図ができたりするんだけど、そもそも行かない施設に関してはそれが地図に組み込まれることがない。背景ともいう。
街の覚え方がゲームセンターとラーメン屋で構築されてると、池袋と新宿は素晴らしく渋谷と上野は大したことのない街で、品川なんて何もない街になってしまう。これが百貨店やデパートで構築されてると、また街への評価は変わるだろう。
いつもタイムラインで話題になる映画は、いつか見に行こうくらいに思っていて、そのいつかは訪れないまま公開が終わり数年後の金曜ロードショーで見たりなんて事が多い。いつか見に行こうという考え方は、向こうから来てくれないと見ないんだなって思った。
それでも能動的に見ようと思ったのは、単純に仕事が忙しすぎて休むという事や自由に使える時間の価値が爆上がりしたからで、そこまでしてみようと思った映画はARIA The CREPUSCOLOだった。
という事は前回の映画のARIA The AVVENIREは見てないんですね。
しかし素敵な時間であった。
内容についてはここでは触れないとしよう。ネタバレもしないしネタすら見せなくて、映画館という施設に関する感想だけにしよう。
お金を払って映画館に入って、一番最初に盗撮したら酷い目に遭わせるからなって、お金払ってきた客を犯罪者予備軍呼ばわりする告知流すのなかなかにロックだなって思った。スーパーマーケットの商品棚に貼られた「万引きは犯罪です」みたいなものだと思う事で腹落ちはしたが・・・。
本編始まる前10分くらい怒涛のCMコーナーを見るんだけど、ガンダムだったりFateだったり戦うものばかりで、今回見ようとしている映画と全く方向性が違ってて、なんで始まる前にアドレナリン出させようとするんだろうとか思ってました。
でもその後始まった本編が全てよかったので、全部チャラです。次からはCMコーナー終わる頃くらいに入ろう。
2野口さん払って映画見る・・・かぁ・・・なんて思いながら入った映画も終わって出てみれば、クリアポスターやアクリルスタンドの1000円~3500円くらいのグッズを全部買ったりして、気づいたら3ゆっきー飛んでいた。
完全に価格と価値の認識が歪んでいて、この現象をパチ屋の缶コーヒー現象と命名した。
パチ屋で120円の缶コーヒー買うのはすごく躊躇うのに、サンドに1000円札入れる事に躊躇いがないあの現象である。
雨の降る中、映画を見に行って終わって出て見れば雨に濡れた地面が、ランプを照らしていて、大変よい景色であった。
そして、珍しく傘をなくさなかった