単車の免許を取ってから10年も経つと
大体わかったり、わかってなかったりする部分がはっきりしてくるわけです。
今回はキャンプに特化して書こうかなーなんて思いましてですね。
ここ2-3年の話でいえば、ゆるキャン△見てキャンプ始めましたって人を多く見かけます。
そういう人は大体その前はラブライブ見て沼津に行ったり
ガルパン見て大洗に行ったり
艦これをプレーしては横須賀に行ったり
けいおん!を見てはエレキギター買ってる人たちなんですが。
オタクという言葉の意味はミーハーという真逆の意味になってしまいました、なんてのがこの15年の流れです。
そういう人たちを罵倒する記事を書くわけじゃなくて、
5年くらいして読み返したときに、こいつバカだー!!って笑うための内容です。
この10年くらいのバイクキャンプツーリングを通して学んだ事があって
大きく2つくらいあるわけです。
1,調達するキャンプギアの価格帯について
2,キャンプに関するナレッジの蓄積について
1,キャンプギアの価格
キャンプに限らず世の中のアイテムは大体2通りしかなくて、
安くて微妙なものと、高くて良いものに区別されます。
食品であれば、安いレトルト食品と、高い和牛肉ですし
車両であれば、安い軽自動車と、剛性や快適性を重視した高級車だったり
スマートフォンなら、通信だけできれば良い品質と、ゲームをバリバリするための筐体など・・・
同じようにキャンプギアにも
使い捨て前提の安いものから、高くてある程度丈夫なものがあります。
ただし共通しているのは、経年劣化は避けられない所です。
特にギア側で制御できない、火を取り扱うものは劣化が顕著です。
BBQコンロとかストーブがその代表例です。
ほか天候や地質の影響を受けるもの、テントやペグとかも相応の劣化があります。
一方でギア側で制御しやすいガスコンロや、そもそも駆動品がほぼないホムセン箱、シュラフとかは
劣化するスピードが遅いので、安物でも比較的長持ちします。
上記を加味した上で、どれをどういうスタイルで買えばいいかについて
こんな風に考えました。
▼長期間使えるのでお金をかけたいもの
・シュラフ
安物でも10年持つのでお金をかけた方が良い
・ガスコンロ
結構長持ちするので調理にこだわる、軽量性を重視し価格はその次で考えたい
・コットやマット
基本的にテント内設置で環境の影響をうけにくい
コットは設営の手間と、コットの足が与えるテント本体へのダメージを加味して選択した方が良い
▼比較的早く傷みやすいもの
・炭や薪ストーブ
煤だらけになったり、熱で鉄板が歪みやすい。用途によるが2-3年でボロボロになる。
・食べ物を焼く網
脂の多いものを焼くと、洗いにくい上に劣化が激しい。
なんなら100均で調達してもよいかと思うくらい。その場合サイズよりも大きい網が良い。
焼いた肉を退避させるスペースとしても使えますし。
上記のストーブの付属品で網がついてるなら、使わずに安物の網を買った方が良いくらいある
・コッフェルなどの食品を取り扱うもの
特に直火にかけるものに関しては火の偏りや傷みやすさが相応にある。
大体洗わずに寝て、翌日洗う事が多く一晩で相応の腐食が発生する。
▼環境の影響を受けやすいが価格と品質が比例するもの
・テントとタープ
撥水効果が失われやすく撥水スプレーで完全に解決できない事が多い。
一方でシャフトやインナーがほとんど劣化しないため、結果的にどんな品質のものを買っても
ある程度長持ちしてしまう。フライシートの劣化に耐えきれるまで有効
・ペグ
ソリッドステークとかの高くて丈夫なものは硬い地質でもいけるが、重量が相応にある
安いペグだと150円くらいであるが、地質が硬いと1-2回で使えなくなってしまう。
ロケーションに応じて両方あるとよい。
自分が目指したいキャンプの姿と、劣化する速度を照らし合わせて購入してみるとよいと思います。
2,キャンプに関するナレッジの蓄積について
キャンプを始めるにあたって、「キャンプのやり方」みたいな
体系だった記事を見る人は少ないと思います。
ぶっつけ本番でやってみて、失敗したり成功だった記憶を元に
徐々に良くしていくみたいなスタイルの人が大多数ではないでしょうか。
その中でも、ソロじゃなく誰かとキャンプすると自分が持っていない
ナレッジを蓄積することができます。
なので積極的にいろんな人たちとキャンプするのがナレッジの蓄積として非常に良いです。
人づてに学ぶ口伝集みたいな世界がまた楽しかったりするわけですが。
・・・これだと見につくものが一つもないので、知っているナレッジの中でいくつか共有します。
▼禁則事項系
・樹に直接ロープを結ばない
直接巻くと木にダメージが行きます。杭を打つのはもってのほかです。
ロープの細い面積与える木へのダメージは結構なもので、翌年には景観が変わるほど影響があります。
特に桜とか丈夫じゃないものはダメージが激しいので、せめてタオルとか充て布した方が良いです。
・直火しない
場所にもよるけど、大抵は禁止である程度キャンプをした人では共通の認識です。
常識とも言います。芝生燃やしたりしないでね。
・夜間は騒がない
酔っ払いにとって難易度の高いやつです。キャンプ場にはお酒飲めない人もいれば
朝早くから登山に行こうと考えてる人もいるんだけど、
酔っぱらいになると、そこまで頭が働かなくなる気持ちの良い時間があります。
その気持ちの良い時間の中で、その場にいるみんなの最大公約数の幸せをチョイスできたらいいんだけどね・・・。
▼雑だけど使える技
・使い古した網で火起こしに使う炭を燃やす
火を起こす際に着火剤使って起こす人が多いけど、食用に使えない網があれば
その上に炭を置いて、ガスコンロで火をおこすのが手軽です。
・撤収の手順
ソロキャンであれば晴れてる日は、タープ収納→テント干し→ギア収納→テント収納の手順が良いです。
雨の日は、ギア収納→テント収納→タープ収納の順です。ギアやテントを極力濡らさないのがメインです。
ただし、タープの下にギアがほとんど置けない場合はテントから収納してください。
ソロでない場合の晴れてる日は、テント干し、ギア収納→テント収納です。
もしタープがほかのタープと連結していない場合は、最優先でタープを片してください。
連結している場合は、ほかの人の収納のタイミングを見てタープを収納します。
雨の日の撤収順序は、ギア収納→テント収納→タープ収納の順です。
タープ自体が雨宿りを兼ねているので、もし近くに雨宿りできる東屋があれば
タープから収納しても構いません。
・撤収の優先度
地味に駆け引きがあるものです。早くに撤収を終え、手伝いに回るロールもあります。
一方でタープ(日除け、雨宿り)を残し、手伝ってもらう側に回るロールもあります。
起きる時間やチェックアウトの時間を加味して考えましょう。
▼持ってるとよいもの
・キッチンペーパー
食器を拭く、タープを拭くなど万能な上に最後は燃やせます。
ただしかさばるのが難点。軽いので一番上とかに置きたい
・使い捨て前提のタオル
汚れたバイクを拭いたり煤まみれのストーブを拭いたりなど
水分を飛ばすために1つあるとよいです。それで風呂に入らなければ・・・。
特に朝露に濡れたタープやテントの拭き取りには抜群の効果があります。
日射しが出たらすぐに拭いて、乾かすと撤収の時間が早くなります。
いざとなれば燃やせばいいし・・・。
・タープ
雨でも強い日差しでもそれをガードしてくれる存在は心強いです。
ただし本体とペグとロープと相応の準備が必要になるし設営も撤収も手間がかかります。
それ以上に受ける恩恵があるので、絶対必要ない場面以外では持っていく方が良いです。
張り方やペグを打つ先は、やっているうちに慣れます。