地元に帰ると決意してからというもの、物を捨て物を詰めを繰り返している。
地元に居た期間と、こっちに居た期間がほぼ同じくらいになっていて、モノだけじゃなく知識も整理しておいた方がよいなと思って、これを書いたりしている。
ここに何かを書くときは大体メモ帳にひとしきり書いて、一晩寝かせてメモ帳からコピペして公開する設定を押すんだけど、ここでは特にそういうのもせず雑に残していこう。
初めて入った会社の同僚はみんな大卒で、私一人が唯一高卒だった。その同僚のうち一人はDJをやっていて、音ゲーにどっぷりつかってる私はどんなヘッドホンを使えば人は満足できるのかを聞いた。そこで得た答えは下の通り
・4000円以上かけろ、そこに大きな壁がある。12000円以上で決定的に変わるがそれ以上は趣味の世界
それから今日までの間に買ったすべてのヘッドホンは12000円-22000円を貫いてる。納得のできる音と音質は殺伐とした通勤電車に彩を飾ってくれた。
その頃、尤もらしいプロセス(?)を経て交際した女性がいて、いろんなことを話して聞いてなかなか充実した時間を過ごした中で、結構記憶に残っているのがこれ。
・チャHなんてものは文字打ってるだけか声出してるだけで勝手に終わる
膝を打ったよね。勘違いから生まれる劣情なんてあっさり処理されるし仮想世界においてそこまで崇高でもないんだな思ったね。 その頃コミュ障だった私は(今もか)、異性から向けられる好意が友情的なものなのか、恋愛的(生殖的?)なものなのかを分別するフィルターがうまく動かず、勘違いを繰り返しては粗相のようなモノで終わっていて、その点を見ても私にはとてもよい言葉だった。結局今でもそのフィルターはうまく機能してないので、恋愛的なものはないものだと思って動いている。それはまた気が向いたら書こう
それから仕事を辞め、女史と別れ刹那主義の極地のような生活の中で、同じ地元から上京してきた2つ下の子からは色々と教えてもらった。今でもおおむね役に立っている。
・金のない引っ越しをするなら赤帽を使え。引っ越しじゃなく輸送で調べろ
・絶対騙せる方法と、絶対騙されない方法、どっちか一つしか選べないなら騙されない方を選べ
すぐに理解できるものではなかったが、それから10年過ぎて振り返ってみると、概ね役に立っている。引っ越しで2度世話になり、攻撃寄りにステ振りすると足元救われたり。ほかにもいろいろと学びはあった。悪用してないといえば嘘になるが、正直、普通に生きる分には必要ないモノかもな。
そんな刹那的な生活の中で自分のお仕事を、プログラマーからSEにチェンジする際のきっかけになった人がいて、今でも連絡が通じるのがうれしい。
・同じ事やるくらいなら時間かけてそれをやるプログラム書いた方がいい。めんどくさいだろ?
モバゲーみたいなSNSサイトが乱立してた頃、30万人程度がやってるSNSシステムの運用をしてた時に教えられたことである。それまで手順書をずっと舐めて来る日も来る日も全く同じことをしていた。これはめんどくさがりな私の、仕事に対する考え方を決定的なものにした。それ以降、考えない日はないくらい。
他にもいろいろあるけど、今思い出せる範囲で一番直近の貰い物は、つい10日前に辞めた会社の中途入社1年目の業界超ベテランが言ってた言葉。
・がむしゃらに模索する世代の次は、型を作る世代になりその次は、型に従う世代になる
仕事でよく型を作る世代の役割をすることが多かったけど、その型の作り方が悪いと、大体いびつな形の世代が生まれる事を知ってて、それを何年もうまく言語化できなかったので、こんなにわかりやすい説明があったとはと思ったね。
しかもこれ、仕事に限らないからいい。 VRだろうがバイクだろうがなんでも当てはまる。 あとは自分がどこに立っているかだけわかればいい。
他にも思い出せばいろいろありそうなので、気が向いたらもっと書こうか。