BlackIceCoffeePhenomenon

溶け出す氷によって味が薄くなると併せ、味覚が苦味に慣れていくことで、加速度的に味覚への刺激が減衰する現象に関するブログです。

聖墟

今書いているものがダイアリーじゃなくてよかった。
大体何か書き物をするときは日記ではなく怪文章であることが多いからだ。

日記としての体ではないけど、そこについてはTwitterで充分まかなえている。とはいえこの5年くらいは中身が薄くなってるので何とも言えない。なんだかんだリプをやたら送りまくってた10年以上前とかの方が、割とはっきり思い出せるくらい何か書いてることが多い。

 

今日はいつも通りラジオを聞いていた中で、番宣として明日の朝のラジオのテーマが「大体60点くらいの宿」という随分ターゲットを絞ったもので、いろんな所を旅してきた手前、どんな宿があったか思いを馳せてるうちに書き物ができたので書こうといった次第だ。

 

そして思い出していった60点の宿はライダーハウスかゲストハウスだった。
特に北海道ツーリングに関して言えば、宿代が500円で昼食のうに丼が3000円といったエンゲル係数が逆転する現象が多々ある。もちろんホテルという安定を取る選択肢もあるが、ライダーに与えられた特権として木賃宿みたいな宿も冒険のスパイスとして素晴らしい思い出になるからだ。

思い返せばその選択は正解で、2020年を過ぎた現代においていくつかの宿は消滅している。

 

ちなみにホテルは常に90点以上91点以下を安定する。上振れも下振れもない。

ライダーハウスは普通に40点切る時もあれば140点超える事もある。その決め手はそこでの出来事による。

大体60点というと、楽しそうと期待して行ったが運よく面白い人に会えなかった。しかない。エンターテイナーの才能がないのでそこはしょうがない。多分面白い人といれば多分スコアを振り切ってるはずなのに、なんか運が悪かったも尽きる。

 

ライダーハウス ひぐま【道北】への口コミ情報

2022年11月にオーナー急逝による閉鎖。ほかの人と同じく熊のはく製に跨り、冷凍庫から出してあまり時間が経過してないシャリシャリの小鹿の刺し身を頂いて、出発前に空薬莢をもらった。お話好きなおじいちゃんがずっと狩りや富良野の観光場所のあれこれを話していた。富良野観光に行くとケンメリの木という場所があって、観光客はそこで写真を撮る。その木を見つけたのはここの宿の主で、その木はある方角から見る事で男女が手を繋いでいるように見える、というものだった。 同じようにセブンスターの木も何か意味があったがもはや忘れてしまった。

その話を一緒に聞いてくれる人なり、茶化してくれる人がいたらきっと楽しかったのだろう。2-3時間ずっとサシで話を聞くのはなかなかだった。

 

 

00怪人の新・炎の大捜査線 ライダー&チャリダー共和国

ここも同じく閉鎖してしまった。ここに来た日は前日が斜里のクリオネキャンプ場という三大沈没スポットで、しかもほぼ大当たり引いた日に行ったので、特に条件が悪かったとしか言いようがない。3-4人で話をして宿の主は牛乳と焼酎を割ったのを飲んで、普通に考えれば十分だった。

ものすごく広い部屋を広々使っていたけど、この記事の中にある通り全盛期は100人を超え、それを受け入れるキャパや受け入れた後があったのだ。そんな満開を過ぎた後の葉桜のような感じが得も言われぬ雰囲気を出していた。

 

いずれも経営してた人が亡くなれてしまった、今はもう行くことのできない処だけど、きっとうまく行って次の時も行こうと思えるポテンシャルがあったはずなんだ。逆に前回ものすごく面白くて、それを期待して行ったら全然そんなことのないまま終わった事もある。

 

こればかりは本当に運としか言いようがない。だからこそ放言すべきでない事項ともいえる。主観なんて何のあてにもならないのだ。 たまたまその1回がそれに当たっただけでそれがすべてじゃないのに、もうそのように認識してしまうのは人間の悪癖だ。

いずれの宿も何年置きに来る人がいたり、素晴らしい時間を過ごしたであろう人達の写真があったのだから、100面ダイスで偶然5以下が出たものだとしよう。