BlackIceCoffeePhenomenon

溶け出す氷によって味が薄くなると併せ、味覚が苦味に慣れていくことで、加速度的に味覚への刺激が減衰する現象に関するブログです。

誠実でいて不真面目

半年くらいはずっといつも通り起きて会社に行って、仕事が終わったらスーパーで買い物して家でラジオ流しながら自炊してシャワーを浴びてWarframeを遊んでいれば24時になって、ソシャゲのデイリーを済ませたら寝るルーチンが染みついてしまっている。

この間、WarframeのマスタリーランクをL3という、ひとしきりゲームを遊び終えないと到達しないランクまで行って、ある程度やる事が落ち着いてしまった。幸い一緒に遊んでくれる人や、特に話すネタがなくても他愛のない話をする人もいる。

 

ことプライベートに関しては田舎に戻ったことで能動的に探さないと楽しみはやってきてくれない。適当に秋葉原をぶらつき続けると起きてくる症候群が市町村単位でやってくる。

代わりに仕事に関しては自由自在の仕事がやってきて、大体何をやってもえらいので手軽に承認欲求を満たしていて、手っ取り早くぬるま湯につかっている。お金に目さえ眩まなければのらりくらりと、やりたい事をやる時間を手にしておきながら何もせずに毎日を終えていくくらいあるだろう。

最近はサポート終了になるWindows8.1端末の入れ替えが落ち着き、ずっと紙とハンコでやってきた社内手続きの電子化の仕事で大忙しだ。なにぶん田舎の取り残された工場なので定年過ぎて嘱託採用の人が経理をやっていたりする。主力層が全員50代中~定年間近で違った意味で2025年の壁とかになってる。そんなもう数十年同じ場所で同じような仕事を続けてきた、完全にパターンにはまってしまった人からあれこれを聞いて、なんとか電子化の形にこぎつけて、もうそろそろ本番リリースときたもんだ。

 

彼らはパソコンというものがよくわからない。わからない事を調べる単語も、Webページが指す用語も、操作方法も曖昧で知ってる知識の中で持ちこたえている。よくわからないものに向き合うより、ただただ製造品や仲間に対し誠実で真面目に取り組む事を選ぶ。

かたや実績さえ残せば茶髪だろうが私服だろうが寝坊しようがいいような所からやってきた、ネットミームに冒された意味不明な言動をする珍しい人がやってきたのだ。 ずっとへらへらしながら、でも結果は残していく新しいタイプの珍獣だ。 原因のわからない問題から生じる不安を慰めるまじめな10人より、問題の原因を解決していく不真面目な人なので当然キャラとして立っている。

完全にパターンにはまってしまった人には新鮮だと思うけど、相手は自分の息子や娘と同じくらいの人なので距離感としては微妙だろう。特に理解が薄い分野の説明をして理解をしてもらう事が多いので、時々厳しくなる時もある。

 

そして言われたのは「いつもふわふわしてるけど、たまに眼がマジになる時がある」というもの。

それでいい。遅刻するわけでもないし、うそをついたりするわけでもない意味で誠実で、めんどくさそうにしながら結局解決したり、冗談を飛ばしながら結局解決できなかったり、ゆるく真面目を放棄してるくらいでいいのだ。

 

真面目に向き合い狂気の渦の中で、一つまみの人だけが成功するような世界では、破滅的なカロリーが必要だ。 残念ながら私はそれだけのカロリーを持ち合わせておらず、だからこそこのやり方が脱落した私にできる贖罪の形なんだろう。 だからこれで良くて、そしてそれなりの充足感を手に入れている。

 

そして、どうせ朝に飲酒検問なんてやってないさって言って最後の一杯を飲むけど、アルコールが抜ける時間を見越した上で飲んで寝るんだ。