BlackIceCoffeePhenomenon

溶け出す氷によって味が薄くなると併せ、味覚が苦味に慣れていくことで、加速度的に味覚への刺激が減衰する現象に関するブログです。

さよなら夏休み。

199日に渡る人生の夏休みは今日で終わります。
思っていた事と実際に起きた事は当然違っていて
酔狂な人が同じ過ちを繰り返さないような備忘録が前半で
後半はいつもの怪文章です。

 
■夏休みに向けて準備したもの
・次の仕事の手配
・貯金180万円くらい
 (実際にはBTCを数枚持っているのでそれ以上はある)


■起きた事(事実的な)

▽3月から8月までの固定出費の支払い
 ・家賃(3-8月) 390k
 ・健康保険(6-8月) 306k
 ・住民税(5-8月) 200k
 合計約900kちょっと。通信料や光熱費含めれば100万円くらい飛ぶ。
 思ったより固定費で飛ばされるが、光熱費や通信料は後述に比べれば微々たるもの。
 特に住民税と健康保険は、給与から天引きされるので意識しづらいが
 かなり強烈なダメージを受ける。
 家賃と光熱費だけで考えると、思わぬところから出費が出るぞ。
 さらに年金も来るが、それは役所で免除してもらわないと、本当に貯金が飛ぶ。

▽就活を決意してからの流れ
 6月19日に登録をして、内定を貰ったのが8月6日あたり。概ね48日。
 最初の10日で応募し、次の20日で合否や面接を受けまくり全滅
 30-40日で応募と合否をやり、40-48あたりで複数から内定を貰う。
 流れ的に序盤は大手をメインに、後半は現実的に行けそうな所と保険。

 その過程でメンタルにダメージを受ける。
 「なんとかしなきゃいけない」状況で、うまくいかない結果は相当なダメージを負う。
 人生は一回きりしかないので体験したければどうぞ、という感じ。


■起きた事(メンタルな話)
 ここからが本番。

卒業して間髪入れずに社会の歯車になると、夢がなんなのか自分がなんなのかとか
わからなくなってくる。どこかで立ち止まり向き合いたいという願いが叶った休みだった。
10年以上かけて。ね。
その辺を考えずに日々を謳歌するなり、不満をぶちまけられるのは良い人生の形だと思う。


理系や文系、体育会系みたく誰しも得意分野と苦手分野を持ち
そのうち私は、自分自身が何者で、自分が叶えたいモノが何かがわからず
自分が誰の役に立ちたいかを見つけるのが苦手な人だった。
結果的に生きる意味がずっとわからないまま30歳を過ぎてしまった。
道徳も国語や数学みたいな数値的評価があればいいのに
その数値化できない分野で苦手なものがあった。

 

そこで目に留まるのはイラストレーターやミュージシャン。
フォトグラファーやゲームデザイナー。
彼らは自分が何者かを理解し、叶えたい事を叶え、評価される事で
それが生きる意味になりえている。

でも私にはそれがなく、5年も10年もずっと自分探しをしていた。
柄にもない趣味に手を付けたり、あてもなく旅をする。
だけど彼らは言うのだ。
「存在の証明なんて言うけど、君はここにいる。」
「生きる意味を探す旅に出たって何もありはしない。」

 

自分が何者かを知っているか、知らないという
元から立っている前提の違う故の平行線。
誰もいない国の王様に「君」や「あなた」という歌詞の曲を聴かせるようなもので
このフレーズが全く理解できなかった。


その分野に長けている人なら迷う余地のないモノは
長けていない人には全くわからないのは、理系文系にあるあるの関係。

そのふんわりとした存在理由は「自分の心が震えた事をやる事」だと思っていた。
それが生きる意味であり、命を使ってやる事。
でもそれは実を結ばない、あるいは見つからないものだった。


だけど6カ月の休みを経て、もう一つの答えをようやく見つけた。
それは「自分の心が震えた事が実を結ばず手の中から消えても、新たに探せば良い事」だった


彼らは、運よくそれをゴール地点にできた。
賭けに近い分野だけど、その想いが賭けに勝った形。
生まれてからその日まで営みの中で、何者かを理解でき
成し遂げる努力をしたからこそ、叶える事ができた人たち。
だけど全ての人の第一希望はかなわないし、叶う人は相応の努力や情熱、
はたまた神が与えた才能で叶えられる。
そこに選ばれなかったことは仕方がない。


自分は音楽を作る事。それが自分の生きる意味でそう考えていた。
でもそれは訳あって手のひらから消えていってしまった。
もしくは掴めていなかったのかもしれない。

 

そして私は旅に出た。自分が何なのか知るために。
その流れの中で、旅をする事こそが私の生きる意味だと思っていた。
旅人以外の人がやりたいと思っている
「日常から飛び出して、見た事のない世界を見て見たい」をという
願いを叶えてあげる旅人という役目。
それから10年、旅をする事が手の中から消えていこうとしている。

それでも構わない。新たに探せばよい。

まだどこかに生きる意味や使命はあるはずで、それを手に取り
生きる意味にすればいい。
その事に気づくまでの夏休みだった。

使命なんて言うほどでもないかもしれないけど、
でも神様に決めてもらうほど賭けが好きでもないし
自分の使命は自分で決めていく方が絶対楽しい。

 

その使命に当たるまでは、無限の自由を謳歌する。


それでいい。