BlackIceCoffeePhenomenon

溶け出す氷によって味が薄くなると併せ、味覚が苦味に慣れていくことで、加速度的に味覚への刺激が減衰する現象に関するブログです。

室温28.88度

最近、無気力な日が多い。 無気力になれるくらいこの街での生活に慣れてきたともいえる。そんな緊張したり気を張らなくてもいいのだ。

何かと理由を見つけては家から出ないし、近場の飲食店は大体行ってしまった。飲食店については開拓しようとすると30kmくらい走ることになるし、少し近場にある店は決してはずれではないだろうけど、当たることも決してないだろう店構えをしている。

 

台風一過も終わり、いつもの日々と言える日が再開した。
今日もExcelでできたシステムのバグ修正をしたり、新しく入れる製品のスイッチをオンオフして動くかどうかためしたり、入荷したPCの梱包材を叩き潰したりする日々だ。難易度は高くないしやりがいもそこそこあるが、だんだんIT業界から取り残されていく感じは否めない。それでも会社からすれば十二分に異世界転生であるが。

今日は定時であがり、まっすぐ帰り明るいうちに晩御飯を作り食べ、ついったーを見ながらラジオを聴くこの感じ。 いつものように誰かと他愛のない話をしながら夜を過ごしたい

 

しかし退屈だ。Warframeのマスタリーランクが30になり、とりあえずクリアみたいな感じで家にいてもすることがない。 することはあるけど何もしないより下位にあるので、何もしない。 出る理由もないのは、今日の感染者数とかがいい理由になってくれている。

 

そんな時に半ば脅迫的に自分に問いかけることがある。

人の命そのものに価値はない。
その命が作る時間に価値があるのだ。と

その時間は生き延びるため、また種を残すといった生物の本能のための時間だ。本能は富という形を使うことでより優位にすることができる。これは人間の特権だ。正しくはないだろうが、時間は富と等価交換である。

そして富を得るパターンは2つあり、
一つは金でも掘り当て市場に即席の価値を売りつけること、
一つは自らが価値を持ち、他人の時間を使い富を満たすことだ。

後者は承認や評価といった他者に依存しなければ成し遂げられない事だ。承認や評価を得るという事は、他人の時間を利用するという事で後者で溢れれば結果、自分以外の人の時間を奪い合う事が目的となる。
前者はひたむきにピッケルを振るしかないんだけどね。

だけど残念な事にこの時代に鉱脈は掘りつくされてしまっている。誰かに認められたり崇拝されるための物差しを誰も持っていない。持っているとすればそれは誰かの手の中だ。

 

長らく自分の幸せの物差しは自分自身で持ってきて、そこには他人が介在する余地がなかった。好き放題やって満足いくほど幸せを堪能してきたけど、大体やりたい事全部やってしまった。自分の中にある幸せの鉱脈を掘りつくしてしまった。

そうなると次は何をすればいいのだろう。

 

掘りつくせる鉱脈は自分の移動範囲にあるものなので、さらに掘ろうと思うと自分の移動範囲を超えないといけない。そこで掘って何か見つかる保証もないのに。

 

うん、バイクで世界一周やってみたかったな。今年の2月くらいまでは、歩けば運よくたどり着けるかもと思ったけど、早く戦争終わらねぇかな。

だけど本当にそれをやってのける人間は、今の情勢でもきっとやるんだろう。
なぜならそのやる/やらないを決める物差しに他者を介在させないから。
そんな強い物差しがあるなら欲しいが、残念ながら何もしないよりも下位にある