BlackIceCoffeePhenomenon

溶け出す氷によって味が薄くなると併せ、味覚が苦味に慣れていくことで、加速度的に味覚への刺激が減衰する現象に関するブログです。

そこにあるから

都落ちも1年過ぎれば、こちらでの生活にも慣れてくる。 

こっちに戻って結構な頻度で行ってたラーメン屋さんとかも、頻度が落ち着いてだんだん自炊方向になったり、ちょっと遠出した先にある、営業時間が11:00-15:00のわがまま食堂や、旅館のランチタイムとかに足を延ばすようになった。でもまあ大体出てくるメニューは麺料理の茹でてるか唐揚げとかの揚げてるかなので、味付けと素材くらいしか評価のポイントがない。

元々素材がそこそこ良いので、腕前でカバーする必要がないといえばそうなんだけど、本当に味付けくらいだ。大食いの人なら量とかもあるんだろうけど。

 

関東にいたころの無数の飲食店は、冒険の楽しさもあったし行きつけの良さもあった。なにより行くためのハードルがすごく低い。

仕事上がりに軽く秋葉原に寄ってパーツの値段見て、雑に食事をして、たまたま居合わせたフォロワーと一杯ひっかけて電車乗って帰るみたいな事は、大分県では絶対にない。22時から二件目を探そうものなら終電は諦めるんだ。

 

そんなこともあって、この1年間大分駅前の繁華街の攻略が全くできていない。汽車の時間やバスの時間を意識する必要があるのだ。最寄り駅は非電化区間なので電車じゃなくて汽車だ。気動車である。

 

その上、定期券の範囲でもないとなると、もはやハレの日に行くような感じだ。
多分これが決定的な理由たりえるものだと思う。

およそ定期券内や、ほぼ無料と言える距離感の車移動の所が生活圏内になる。

 

川崎市に住んでるときに東京タワーにあまり行かなかったのは、芝公園駅を経由する定期券がなく、かついつでもいけるから行かなかったのだ

川崎市に住んでるときに東京スカイツリーに行かなかったのは、業平橋駅を経由する定期券がなく、かついつでもいけるから行かなかったのだ

大分市に住んでるのにまだ高崎山自然動物公園に行かないのは、今の所行くためのきっかけがなく、かついつでもいけるから行っていないのだ

 

観光地はそこにあるから行こうと思えば行けるし、結局行かないのである。

アニメは配信でいつでも見れるようになったから、結局見なくなったのである。

 

いつでも得られる体験は、いつか得るためのきっかけが必要になるし、1年間こちらでの生活をやって早速味のしなくなったガムを噛むような感じになった。ほかの人に比べ咀嚼が早すぎるのはわかる。

大体どこに住んでも自宅と会社の往復と、寝るまでの時間の穴埋めよ。

それをぶっ潰したのがリナカフェだったり、アニメ実況にのめり込んだり、チューボーですよ!実況だったりその時しかないものをやってきたんだ。

もっと、今しかないと言ってほしい